眠っている時、脳では凄いことが起きている、を読んだ

なんか、最近めっちゃ悪夢を見る。

悪夢と言っても何かに襲われたり、幽霊が出るとかじゃなくて、何かの問題を抱えていてその問題解決を一生懸命にやっている感じ。目が覚めてしばらくその問題を考えながら、しばらく経つと夢の内容を忘れていき、あぁ、解決すべき問題はないんだってな感じで安堵する。こんなことをうたた寝ごとに繰り返している。そもそもこれが悪夢って言えるのかどうかは謎なのだけど、まぁ楽しい夢ではないので悪夢と呼ぶ。そんな感じの中、「眠っている時、脳では凄いことが起きている」を読んでみた。

 

内容は脳の仕組みから夢や記憶の話について今わかってることが、少し難し目にかかれている。いろいろ今日深いことが書いていたので、気になったとこをメモっておきます。

 

最初に脳波。脳波ってどう測ってるのか気になってたけど、どうやら金属片を顔に貼ってそこに流れる電流を計測しているらしい。へー、脳みそに針を刺しているわけではないのか。これだと細かくは分からないらしいけど。でもこういう測定のやり方を知ると本当に脳みそは電気で動いてるんだなと思って不思議な感じになる。今のCPUぐらい周波数が上がっても脳みそより早い演算を行えないのはコア数が足りないからかな。同じ電気で動いてるんだから量子コンピューターとかを待たなくても追いつけそうな気はする。

 

睡眠不足の脳みそは酒飲んだ脳と似た反応を示す、とういうのは聞いたことがあったけど、ここで失われる注意力と警戒心はカフェインで払拭できるらしい。これは実感と会っていない。コーヒをいくら飲んでも熟睡した時の脳みその回転は、俺の場合は戻ってこない。あと、睡眠不足では創造力や柔軟性は失われて新しいことが思いつきにくくなる、にもかかわらず、IQテストや論理的推論とかは変わらないらしい。徹夜明けみたいな危機的な状態では、新しいことをやらずに、過去の経験に則った行動をとった人類が生き残ったって感じなのだろうか。俺は反応が遅くなるのでIQも落ちまくっているきがするけど。。

睡眠不足になると脳の振り幅が大きくなって道徳的判断も鈍るらしい。躁鬱チックになるのかな。これは実感通りで仕事がめちゃくちゃ忙しくなると最初は追われまくっていた締め切りもだんだんどうでもよくなって楽しくなってくる。ワーカホリック体質の人はいつもこんな感じなのかな。

ちなみに睡眠不足中は肯定的な単語は忘れやすくなるとのこと。確かに睡眠不足が進むと最初の楽しくなってきた感じも失われてきて、仕事中の嫌なことが頭の中を占めてくる。鬱は脳みそが今は動く時ではない、と信号を送ってるんだろうね。

 

記憶の再固定化っていうのがあるらしい。これは記憶を使うたびに記憶は不安定になって壊れやすくなるという考え方とのこと。これはとても面白い。思い出さなければ記憶は正確だけど思い出すたびに記憶は曖昧になっていくってことになる。確かにと思うこともあって、いつも友達とは同じ話題をしてるんだけど、たまに違う話題を出すとお互いにとてもずれていることがある。自分の記憶が書き換えられている、っていう認識はできないので相手が違ってると感じるのだけど、何が正しいかは実のところわからない。いつの間にか自分が悪者になっていることもあって、多分記憶を思い出す、少し改変して記憶に戻す、っていうことをやっているうちに書き換えられてるのだと思う。何かを思い出した時は、調査し直して正しい記憶を入れないと何が真実かが分からなくなる、ってことかな。恐ろしい。日記とかつけとかないと自分が信じたい記憶だけが広がっていくことになる。良いことも悪いことも。嘘も百回言えば真実となる、といった人が言ったけど、思い出す、嘘を交えて記憶に入れ直す、っていうことを行っていけば、脳みその記憶としては真実になりそうだ。洗脳されてしまいそう。

 

夢には記憶を定着させる力もあるらしい。夢の中で記憶の再生やシミュレーションを行っているらしい。これは感覚と違うんだけど、試験前で暗記物を行った場合はすぐに寝た方が記憶の持ちが良くなるとのこと。ということは、女の子にフラれた時とかは、ふて寝せずにそのまま飲み歩いた方が記憶に残らなくていいのかもしれない。やけ酒は理にかなった行為なのかも。また、俺の悪夢も脳みそがシミュレーションをやってるんだろうね。そんな難しいことはやってないので暴走しないでくれよ、俺の脳みそ。。

 

そんな感じで色々な知見たっぷりの本でした。情報量は半端ないので興味を持った方は一度読んでみるのをお勧めします。おわり。